第1回 C/C++ イントロダクション

まず初めに

記念すべき最初のシリーズは,C/C++について扱っていきたいと思います.CやC++は今となっては古い言語ですが,現在でも幅広い分野で用いられている言語です.
プログラミング言語を習得する中でCやC++は学習難易度が高いといわれますが,CやC++を勉強するとパソコンのハードウェアについての理解も深まると思います.
なるべく,プログラミング初心者でもわかりやすい内容になるように出来たらいいなと思っています.

開発環境

今回のシリーズでは,C/C++の開発環境に「Oracle VM VirtualBox」というソフトを用いた仮想環境で行いたいと思います.
C/C++の開発環境には,OSがWindowsであれば「visual stdio」のC++のビルドパッケージや,「Qt creator」のようなC++ベースの開発前提の統合開発環境(IDE)が導入しやすいと思います.コンパイラにGCCを用いたC言語の勉強には,やっぱりLinuxで行うのがいいと思います.最近ですとWindows Subsystem for Linux(WSL)といわれる,WindowsのコマンドプロントにUbuntuやDebianなどのターミナルを組み込めるソフトがリリースされていますが,プログラミングの勉強をする際は仮想環境を構築する方が,パソコンのシステムパス(パソコンの設定)を崩さずに済むので,仮想環境を用いるといいと思います.
また,「VirtualBox」はWindows,MacOS,LinuxといたメジャーなOSに対応しているので,パソコンのOSに依存しないメリットがあります.

Linuxとは

C言語を知っている人なら,Linuxという言葉は一度は聞いたことがあると思います.学校でC言語やLinuxについて勉強したことがある人は,「よくわかんないけど,windowsとは違う?」「学校のパソコンにしか入ってない」くらいの感覚じゃないでしょうか.それもそのはずで,LinuxOSが元からインストールされているパソコンは,一般的な家電量販店などでは見かけないはずです.
「なら,どこでLinuxは手にはいるんですか?」と思うはずです.インターネットで検索してもLinuxOSのダウンロードという検索結果は出てきません.Linuxとは,OSの種類の名前であり,具体的なOSの名前ではないと思われるといいと思います.LinuxOSは,Unixといわる1970年代ごろに開発されたOSの海賊版(怒られそう汗)的な立ち位置で,様々な派生(ディストリビューション)が存在します.

  • Debian系
    オープンソースが根底のディストリビューション.初心者向け
  • RedHot系
    有償のLinuxディストリビューション.企業向け
  • Slackware系
    •上二つと比べて,シンプルな構成のディストリビューション.玄人向け
  • Arch系,Gentoo系
    本当にシンプルなシステム構成.Linuxが好きな人向け.

上記したのが,主なLinuxディストリビューションの系統です.初心者には,Debian系に含まれる「Ubuntu」や「Linux mint」が,個人向けでよくおすすめされていると思います.私もおすすめです.ネットで検索する上で一番情報が出てきやすいと思います.
本シリーズでも,「Ubuntu」や「Linux mint」「Debian」のあたりをOSを開発環境にしてお話を進めていきます.いずれ機会があればLinuxディストリビューションについてのお話も出来たらと思います.

次回は,「VirtualBox」と「Linux mint」のインストールについてお話していきたいと思います.