第3回 C/C++ 開発環境の用意 その2

後半戦,,,

前回は,Linux mintのイメージファイルをダウンロードしたところで終わりました.
今回は,実際にVirtualBoxで仮想環境を構築していこうと思います.

まず初めに,VirtualBoxのメイン画面中央の新規作成(青い歯車マーク)を選択します.

名前の欄とマシンフォルダには,任意の指定をしてください.気を付けなければならないのは,タイプとバージョンの設定です.「Linux mint」の場合,タイプは「Linux」,バージョンは「Ubuntu」or「Debian」を選択してください.32bitか64bitかは,ダウンロードしたイメージファイルに合わせてください.
その次に,「メモリーサイズ」「ハードディスク」「ハードディスクのファイルタイプ」「物理ハードディスクにあるストレージ」「ファイルの場所とサイズ」の設定を行います.

  • メモリーサイズ
    OSの動作環境以上のメモリを設定してください.Linux mint mate のインストールであれば,3~4 GBほど用意しておけば動作すると思います.ホストOSで使用する分のメモリも考慮する必要があります.そこは注意してください.この項目は後から変更可能です.
  • ハードディスク
    仮想ハードディスクを作製する(デフォルト)を選択してください.
  • ハードディスクのファイルタイプ
    特に,他の仮想環境などで使い予定がないのであれば,VDI(デフォルト)を選択してください.
  • 物理ハードディスクにあるストレージ
    個人的にはパソコンのストレージを圧迫しずらい「可変サイズ」をお勧めします.「固定サイズ」を選択した場合,ホストOSで使用できるストレージを圧迫しやすくなる欠点が有ります.
  • ファイルの場所とサイズ
    ファイルの保存場所は,任意の場所をしてください(こだわりがなければデフォルトのままで大丈夫).この設定でゲストOSの使用できるストレージの量も設定します.「Linux mint mate」であれば,16 GB以上あればOSのインストールには十分だと思います.ゲストOSとホストOSでフォルダを共有する機能があるので,うまくファイル管理を行へばストレージの節約も可能です.
Linux mintが追加された.

仮想マシンの作製が完了すると,左のリストに仮想環境の項目が追加されます.そこへ,設定ボタン(画面中央オレンジの歯車)を選択し,コントローラーIDEの欄の右側ストレージの項目から光学ドライブの追加(ディスクマーク)を選択します.そうするとイメージファイルを選択する画面が表示されるので,追加ボタンからダウンロードしたイメージファイルを選択してください.
「システム」や「ディスプレイ」の項目で,メモリやプロセッサー,ビデオメモリのサイズを変更できます.仮想環境の動作がもっさりしている場合は,それぞれのサイズを増やしていくと動作が快適になる可能性があります.

イメージファイルにUbunruを追加した例

すべての設定が完了したら,仮想環境を実行しましょう.設定がきちんとできていれば,以下の画像が表示されるはずです.

Linux mint 20.1 mate 64-bit

メニューの上から二番目までは,Linux mintの体験版になっています.二番目の項目は,一番目のモードで体験版動作しなかった時に選択してください.三つ目の項目でlinux mintのフルインストールが始まります.

Linux mint mate 体験版の様子

体験版を起動した状態でも「Install Linux Mint」を選択してもらえればインストールが画面へ移行されます.

Linux mintのインストールは,だいたいデフォルトの設定通りの選択すれば大丈夫です.仮にインストールに失敗しても,再度仮想環境を構築しなおせるので気軽にチャレンジしてみてください。(パーテーションの設定がわかりずらいかも?)
次回は,Linuxの簡単な操作と簡単なC言語のプログラムの実行についてお話していきます.