単発シリーズ 「tinker board 2s」を購入

時間が経つのが早く,前回の投稿から半年近く経ってしまいました.
仕事の関係で思ったようにRUSTの勉強が進んでいないのですが(というより止まっているのですが),C言語を用いた組込みシステムを作製する機会を頂けており,日々勉強を重ねていくばかりです.

その勉強の一環で,組込みLinuxなるもの勉強を行う為に「ARM-CotexA」というアーキテクチャを持った「tinker board 2s」を購入しました.

tinker board 2sとは

「tinker board 2s」とは,ASUSから販売されているシングルボードコンピュータです.

写真の通りラズベリーパイに類似したインタフェースを持つレイアウトになっており,相違点を上げるとUSBポートが3.2が三つ,type-Cが一つ,eMMC搭載,電源がジャックになっている点でより堅実な構造になっていると思います.
詳しいスペックはASUSの公式HPに載っているので,以下のリンクから確認してください.
https://tinker-board.asus.com/jp/product/tinker-board-2s.html

定価16800円ほどで発売された気がするのですが,昨今の半導体云々でAmazonで18500円程度で購入.
同様のシングルボードコンピュータがある中で,値段の跳ね上がり方がまだ普通...(ラズベリーパイ4が異常だと思うのですが)ということもあって購入しました.

OSインストール

OSはTinker Board向けにカスタマイズされたdebianか,Androidをインストールすることができます.特に難しい設定する必要がなくてもandroidをインストールできるのもこのボードの魅力の一つではないでしょうか.
そんなこんなで今回はdebianをインストールしました.デスクトップマネージャーはLXDEです.動作は非常に軽く,六年前に買ったthinkpadのノート(core i5 6200u)よりも性能が高そうだなと錯覚します.

しかし,発熱量が非常に高く無負荷状態で「63℃(室温28℃ほど)」になる問題を抱えていました.

パッケージ内に巨大なヒートシンクを内蔵しており,それを使用するとCPU温度は「45℃」まで下がるのですが,もはや普通のノートパソコンと変わらないですね.

ケースの作製

以前作製したラズパイのケースをもとにボードの保護と廃熱のことを考え,今回は大き目のファンを取り付けるケースの設計を行いました.ファン周りの配線とアンテナの配置がまだ決まっていないのですが写真のようにファンを取り付けヒートシンクを冷やす構造を作製し,この状態でCPU温度を測定したところ,CPU温度は「35℃」まで低下,負荷状態でも「50℃」を超えないくらいと安心して使用できるようになりました.

今回は,tinker board 2sの紹介とケースの作製までのお話をさせていただきました.値段はともかく非常にパワーのあるコンピュータで,ラズベリーパイが手に入りずらいこのご時世,学習や個人開発用のテストボードとしておすすめできる品だと思います.気が向いたらXorgとLxqtを用いたリモートデスクトップ環境の設定のお話もしたいと思います.